ルーン使いの言の葉

ごゆるりと、ゆるゆるなさいませ。

2018年10月18日

いごんの話

実は、法学の世界では。
『遺言』は、『いごん』と読むのです。

『競売』は、『けいばい』と読みます。
『兄弟姉妹』は、『けいていしまい』と。

なぜかYの音が、あいうえおの音になりやすいんですよ。
僕は勝手に、その道の人か否かを区別するためなのかなぁ、なんて思っていますが←

どうしてなんでしょうね。
心理学徒が『依存』を『いそん』と言うのと同じような理由かなぁと思うのですが。

さてと。
昨日の話の続きです。

えぇ、そうそう。
いごんの、話。

遺言って、実は。
大きく3種類あるのですよ。

民法第967条によりますと。
『遺言は、自筆証書、公正証書又は秘密証書によってしなければならない。ただし、特別の方式によることを許す場合は、この限りでない。』と、あります。

ただし以降は例外として記載されていることなので、今回は割愛しておきまして。
えっと……遺言には、@自筆証書、A公正証書、B秘密証書、の3つがあるのです。

まず、自筆証書は。
その名の通り、遺言者が書いた遺言書のことで。

これは全文、自筆でなくてはなりません。
代筆は認められないのですね。

氏名と日付も忘れてはなりません。
あと、判もなくてはなりません。

それに、加筆修正したい場合には。
その場所を遺言者が修正したとわかるように、なぜ加筆修正したかを書いて署名した上で変更した場所にも判を押さなくてはなりません。

僕はこれを初めて知ったとき。
面倒だな、と思ったのを今でも思い出します←

それくらいしないと、脅迫されて書いたか自分の意思で書いたかが判別できないのだろうなと。
そして条件を何も満たしていなければ無効なんだなと。

そう思うことで、いちおうは。
納得、したわけですが……うーむ。

そして、2つ目の公正証書ですが。
これは、誰かに遺言者の意思を伝えて遺言の効力を予め発揮するようにしておくモノですね。

これは、遺言者が自力で書けないときに用いやすい手段なのですが。
これまた、面倒な気がします。

まず、証人が2人以上立ち会わなければなりません。
次に遺言者が、証人と法的にも認められた人にどうしたいかを口伝えしておかないといけません。

そしてそれを証人が遺言として書き取り、内容に不備がないかを遺言者にも確認し、証人同士でも確認しておかなくてはなりません。
そして遺言者ないし証人がそれに署名してそれぞれ、押印しなくてはなりません……あ、これは遺言者が無理なら無理な理由を証人が付記して署名し、判を押せばいいのですが。

最後に証人が民法に規定された各号を遵守して作成したことを加えて書いて署名、そののち押印……で、完成っと。
これを初めて知ったとき、もう本当に面ど以下略←

因みに。
遺言者が口授しにくい状態だった場合は、通訳者が聴いて申し伝えてその旨と署名と押印をする必要があって。

遺言者も証人も耳が聞こえないならどうするかと言えば。
それは通訳が遺言を文書化させて証人の中での責任者に当たる公証人が遺言内容を遺言者やほかの証人に確認して、遵守したルールを読み聞かせればいいとのことで。

もしそんな特殊事情だった場合は。
公証人はそんな特殊事情で作成した遺言ということを、証書に付記しなければならないのでした。

……面倒ですね。
あぁ、面倒です←

ただ、ここまで規定を守ったなら。
その意思は尊重してやろう、という民法の姿勢が見えてくるようで。

その点では、この遺言の話は。
好感を抱けるなぁと、思うのでした。

……え、秘密証書の話を忘れてる?
忘れてはいませんよ、ただ、長くなってしまったので。

また後日に改めまして、と言うことで。
予定では次で解説終わりなので、ご安心いただけるとー……ではでは←
posted by バロック at 20:00 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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