ルーン使いの言の葉

ごゆるりと、ゆるゆるなさいませ。

2017年11月24日

冬の桜の話

冬の桜の話をしましょう。
外の様子が大きく変わった、そのときの話。

寒いのがとても苦手で。
自転車で職場に来ていた僕は、憂鬱になったモノです。

あぁ、予想外だ。
あぁ、すごいぼた雪だ。

災難だな、自転車漕げないな。
手袋してくればよかったな、本当にな。

そうは思いつつ、そちらはほとんど諦めて。
職場で相手をしている生徒に、僕は問いかけます。

外の景色を見たとき、君は何を想う?
渇ききった息吹が潤いを得て勢いよくこちらにやってくる、彼らの喜びが分かるかい?−−と。

彼らは山の向こう側に行くときに。
何を思って、山を降って辺りを乾かすのだろうか……と。

僕の仕事は、いつもこんな感じです。
周囲の現象と連関させて、相手の記憶にそっと光を当てます。

そんな生きたモノを見つけたり、生き生きとさせることが。
昔から僕は、得意でした。

そして、非常に恐かった。
僕にとって動的なモノは、どこまでも生々しく−−僕の大切なモノを壊していってしまうだろうと。

いつもいつも。
ずっと、思って、想って、生きてきています。

僕にとって、世界は。
そのように、見えています。

−−仕事が終わって、自転車を取りにいきました。
サドルから後ろ半分がみんな真っ白で、思わず笑っちゃいました。

お前はどこに埋まっていたんだい?
生き埋めにされていたのかい?−−そう言いたいほど、ひどいぞ。

寒かったねと、僕は語りかけました。
それは僕にとって、久々の−−愛着のあるモノに対しての、感情の投影でした。

きっと何か、奇跡的なモノを見られると。
何か感じると−−そう、根拠もなく思えました。

少し、歩きました。
寒すぎたので、近所のセブンイレブンに立ち寄って、唐揚げを4個購入しました。

担当以外の生徒に遭遇したので、棚にある漫画の話をしました。
気分転換ができるならいいんじゃないかな、と言いながら。

その場から離れようと、帰ろうとして。
ふと思って、手袋を購入しました。

ごめんなさい、目的を忘れていましたと店員に言いました。
実際は、ただの気紛れなんだけども。

ゆっくり、ゆっくり。
僕は、自らの帰り道に、戻りました。

途中で、走りたくなったので。
自転車を手押ししつつ、飛び跳ねるように走りました。

すごく、愉快な気持ちで。
こう言うの、ネット民は−−心がぴょんぴょんするんじゃ〜、なんて言うだろうかって。

僕はその元ネタ、知らないのですよ。
まだまだ、修業が足りないですね……と、思ったそのとき。

冬の桜を、見つけました。
路面の雪や曇天で光舞う闇色の背景と寒空に放置された街灯に、照らされた−−雪を被った、桜の木でした。

そこで仲間とSkypeをしました。
写真を撮って場所を当ててもらおうとしたら、未解決問題になりました。

春に見たときのその桜は、他の桜よりも咲き誇って見えて。
僕なんて矮小なモノはどこまでも吸い込まれそうに感じて。

冬が死んで、春が生まれたように思えてて。
僕がシガラミに忙殺されつつも春すら死んで、夏も死んで、秋が生まれて。

そして、冬の桜を見ていて。
秋が死んで冬が生まれたと言うに。

なんだか、春に咲き誇っていたあの桜を脳裏に掠めて。
胸が、詰まってしまったのです。

あなたは変わらず、ここにいてくれるの。
知らず識らず僕は、そう、呟いていました。

いつか嘘のようにいなくなってしまうんじゃないか。
そう呟きかけて、頭に被ったぼた雪を払いました。

当たり前のように、思ったのです。
きっと、極めて、普通の、ことなのですよ。

僕はその場を、後にしました。
写真に撮らず、記憶して。

あの生と死の境界のような冬の桜が、ひどく美しく。
そこに僕が何を見出したのかは−−言わぬが花、かもしれません。

−−これが。
僕の見ている世界の一部で、この世界を愛おしいとするひとつの理由です。
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2017年11月23日

歪んだ真珠の保管庫についての記述

書ける範囲で家族について話すと。
決してよい家族とは、言えない家族と言えます。

誰をバッシングするでもなく。
誰を庇うでもなく、言うと−−シガラミに捕らわれた、家族ですね。

よくここまで存続したとも言えますし。
足の引っ張り合いや向上心のなさに母は飽きてきたらしく−−最近は、講演があると出掛けるようになってくれたので。

それだけは、本当に。
よかったな、なんて思っています。

親が老いるのは、別に見ていて何とも思わないのです。
周囲から見れば薄情かも、しれませんけども。

ですが、それで精神が停滞して腐敗していくのは。
親であろうと他人であろうと誰であろうとも、我慢ならないのです。

勝手とは、認識しつつ。
向上する意志のない人は、嫌いなのですよ。

歳を重ね続けてしまえば、向上心のない人はすぐさま朽ちると言うに。
それに気付かず手遅れになって嘆き続ける体力の有り余った人に、嫌気がさすと言いますか。

ですから、母にそう言った向上心が戻ってきてくれたのは。
本当に喜ばしいことなので−−どんどん、条件付けしていこうとは思っています。

親に優しくする方法は、いくらでもあるのです。
なぁなぁで気持ちよく停滞してともに腐り落ちるだけが、親孝行ではないのです。

そして、もう居直って地面と癒着したならば。
そのときは……なんて、思いつつも。

たぶん僕は、8割以上の確率で見捨てるんだろうなぁって。
そう、思うわけですけども。

これは、別の人の話。
態と上手く伝わらない書き方をしました←

僕の感謝の仕方は歪んでる?
えぇ−−ですから、『歪んだ真珠』が好きなのですよ。

さてと。
そんなわけで、本日は勤労感謝の日。

僕はいつも通り、過ごしますが。
どうしようもない僕達家族にも慰労の機会は来るわけですから。

どうか、皆さんにも−−あなたにも。
最上級の安息が、訪れますことを。
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2017年11月22日

思う人

最近、思うことなのですが。
僕は沸点が低いよなぁと。

周囲から見ると、大したことないように見えるみたいなのですが。
僕自身はかなり抑え込んでいて、今にも爆発しそうなことが多いのです。

だから、でしょうか。
僕が周囲に分かるレベルで怒りを発露させると−−非常に、驚かれます。

前兆は、いくつか見せていたとは思いますし。
僕としては、警告のようなモノも存外に見せていると思っているのですが。

なんて。
ですから人の感情とは、なかなか分かるモノではないのかも。

と、思うようにしました。
主に、僕自身がいっぱいいっぱいにならないように。

そのほうが、爆発しなくて済みそうですから。
粘り気の強い火山は噴火すると……恐ろしいの、ですよ〜
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